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Jリーグ再開・名古屋に快勝 [サッカー]

5ヶ月ぶりの埼玉スタジアム観戦です。

4万3千人を集めた埼玉スタジアムに昨年のJチャンピョン,名古屋グランパスを迎えた。
震災で日本国中が萎縮状態のなか、スタジアムの中だけは久々の熱狂と興奮がよみがえってきた。試合前の黙祷がなければ、いつもの埼玉スタジアムの空気が戻ってきたようだ。

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名古屋の赤、レッズの赤、スタジアム全体が赤一色に染まり、待ちわびた久々のゲームに心が浮き立つ。
試合は3:0でレッズの完勝。昨年までの退屈なパスサッカーから、11人の選手の戦う姿勢が伝わってくる。
相手ボールにすばやく反応して、間合いを詰める、厳しいサッカーを展開。守備はかなり安定して、ほとんど相手FWに仕事をさせない。

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金髪に染め上げたエジミウソンが別人のようにヘディングで競り合う。昨年まで空中での競り合いを逃げてきたエジミウソンだが、監督に一喝されたのだろうか。
肝心なときにシュートははずしまくった原口元気が、気迫のスライディングで相手バックからボールを奪い、そのままゴールに突進して3点目を入れたシーンは、戦う姿勢がはっきりとでていた。

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今シーズンはやれそうな予感がする。5月3日は好調、横浜マリノスをホームに迎える。いまから楽しみだ。

アジアチャンピョンと監督の手腕 [サッカー]

アジアカップにおける日本の戦い方はかなりきわどかった。
しかし、徐々に接戦をものにしていくうちにチームとしての団結力や自信が増してきて、ついにオーストラリアを撃破して4回目のアジアチャンピョンになることができた。

代表経験の少ない選手が比較的多かった今回の日本だが、選手の頑張りが目立った大会だった。控えの選手がしっかり仕事をして得点をあげた事は特筆に価する。
ザッケローニ監督の選手交代がことごとくあたったということだろう。総得点も通算14点と出場国のトップになったが、永年課題としてきた攻撃力が確実にアップした事は今後が楽しみだ。

交代選手が活躍した事は偶発的なものではなく、実は代表選手選出の段階ですでに予想されていたことである。
それはJリーグで点を取ってきた実績ある選手を選んだからだ。
象徴的なのが前田だ。彼は2年連続Jリーグ得点王なのにこれまで代表のレギュラーに選ばれてこなかった。しかしザッケローニ監督は全試合、前田をワントップに固定したのは正解だった。
前田以外にもJリーグで13得点をあげたMFの藤本も選出している。藤本は残念ながら期待を裏切る出来の悪さだったが。そして決勝戦でゴールをあげた李も同じようにJリーグで結果を残していた。

国内リーグのチャンピュンチームの主力やリーグで好成績をあげた選手から代表選手を選ぶのは世界的に見てもきわめて常識である。しかし、これまで日本の代表監督は実はその常識を踏襲してこなかった傾向が強い。
例えばオシム、彼はジェフ千葉の教え子たちを多く起用したし、ジーコも海外組と国内組を峻別して、海外組みを偏重しすぎ、Jリーグの実績を重視してこなかった。
岡田監督も得点王の前田より守備の得意な矢野を選んだ。フォワードは得点をとるのが仕事で、前線から守備を重視するのは本末転倒である。

今回の大会でザッケローニ監督は登録選手を満遍なくピッチに送り出した。
選手は監督の期待に答え、必死にプレーをした。そして一旦、代表は解散して選手は個々のチームにもどっていくが、Jリーグで活躍すれば必ず代表に呼んでもらえる、そしてピッチに立てる、そう思えば選手たちはさらにリーグで活躍を誓うだろう。

そのときどきの代表監督の戦術、プレーの好みなどはどんな監督でも当然あるが、ただし、国内リーグの実績を選出基準のベースにする事は基本でなければならない。

延長同点でエネルギーが尽きた韓国 [サッカー]

因縁のライバル、韓国に何とか勝利した。

不可解な判定でPKをとられ、またもや先制点を奪われた日本。
中東審判団のファイルの判定基準は欧州に比べ、相対的に厳しい感じがする。日本の2点目は岡崎へのファウルによるPKだったが、ショルダーによるチャージを認めない、という点では判定のぶれはなかった。しかし、中東の判定はおおむね「おや?」と感ずるところが多々ある。

決勝のオーストラリア戦では“中東基準”をしっかり頭に入れてプレーしなければならない。さて現日本代表は随分精神的にタフになった。ヨルダン、カタール、韓国との3試合はすべて先制点を奪われたが、追いつき勝ち越す展開を繰り広げた。

先制点を奪われても、けして慌てることなく自分たちのサッカーを展開している。先のワールドカップの経験が活きているのだろう。それと先発メンバー11人のうち8人が欧州でのプレー経験者ということも大きい。今大会、中東勢がベスト4に1カ国も入れなかったのは海外でのプレー経験の少なさが響いている。

韓国の粘り、精神のタフさは韓国の伝統である。
延長で日本が勝ち越し、ロスタイムまでしっかり守っていたが、心のどこかで絶対に同点にされると思っていた。その勘は図らずもあたってしまったが、PKでは3人連続で韓国側がはずした。
3日前のイランとの延長戦の疲れが最後の最後で、あの韓国をしても心のエネルギーが燃え尽きたのだろう。

若手ナンバーワンのエースストライカーがキッカー一番手だったが、その彼がPKを失敗したことで、韓国選手が心の中で「もしかしてまけるのか?」という気弱な悪魔が顔を出したのかもしれない。ご存知のとおり3連続PK
失敗で万事休した。

オーストラリアはWCドイツ大会で屈辱的な逆転まけをっ喰らった相手だ。
しかし、ドイツ大会を経験した選手は現代表には遠藤一人しかいない。しかも遠藤はそのときの中心選手ではなかった。
現代表で苦手意識を持つものは誰一人としていない。過去は過去で、データは全く意味を成さない。

苦戦して這い上がった日本はしり上がりに勢いをつけてきた。オーストラリアとの戦いもおそらく死闘になるだろう。でも勝利の女神を引き入れるのは日本だ。間違いない。

アジアカップ雑感 [サッカー]

ベストフォーをかけたカタールとのゲームを見ていたが、血圧が異常に上がって、到底自分はサッカー監督になる器ではないと、いまさらながらだが実感した。

カタールは中東の小国とはいえ、潤沢なオイルマネーでアフリカ、南米、他の中東諸国から有望選手を帰化させた急成長著しい国だ。2022年にはワールドカップ開催まで決めてしまったカタール。140万人とも言われるカタール人口の大半が受け入れた外国人労働者が占める国だ。

アジアは広い。東アジアの日本、韓国は最低気温がマイナスを記録する一方で、中東は灼熱の砂漠の国だ。英語圏のオーストラリアもアジアに加わっている。気候だけでなく宗教も習慣も異なる社会が同じアジアというには少し無理がある。同じ中東でもイスラエル、トルコはヨーロッパに属していているし。

今年の大会は前回優勝のイラク、中東の雄、サウジアラビア、イランがベストフォーに勝ち残ることが出来なかった。東アジアの日本、韓国、中央アジアのウズベキスタン、そしてオーストラリアの4カ国だ。

日本代表は日程の関係で急造のチームで参加した。しかし、先のワールドカップベスト16の経験が活きたのか、しり上がりに調子を上げて難敵、カタール相手に退場による一人少ない状況でも冷静に勝ちあがってきた。中澤、田中の両センターバック不在で守りには不安があるが、攻撃陣は岡崎、前田、香川そして本田と、点を取れる選手ががんばり、ベストフォーの中ではダントツに得点が多い。点の取り方も理想的で他の3カ国よりもいい形で攻めている。

今朝のイラン・韓国戦は両国とも勝ちを優先した慎重な戦いに終始し、中盤を省略したロングボールの蹴りあいで、ゲームとしては実につまらないものだった。日本だったらもう少しクリエイティブなサッカーを見せてくれただろう。

25日火曜はいよいよ韓国と決勝進出をかけて戦う。コンディション的には中3日の休養が取れた日本は中2日でしかも延長で120分戦った韓国より条件はいい。
ねばり強く後半勝負で戦えば、必ず日本は勝てる。カタール戦で思わぬミス連発のゴールキーパー、川島ら守備陣がマークの受け渡しをしっかり確認すれば失点も防げるはずだ。

また今回、公式戦初の指揮をとったザッケローニ監督だが、選手交代のタイミングが実に
的確だ。オーストラリア代表監督のオジェックは元浦和レッズを率いた監督だが、選手交代の遅い監督だった。オーストラリア対イラク戦を見ても、やはり慎重すぎて選手交代のカードを切るタイミングが遅すぎる。

がんばれニッポン。

名古屋グランパスと浦和レッズの分かれ目 [サッカー]

昨シーズンに続き無冠に終わるのが確実な浦和レッズ。

かたやピクシーを監督に迎え3年目の名古屋グランパスは悲願の初優勝を成し遂げた。それも3試合を残しての完璧な優勝だ。
ぶっちぎりの優勝のように思われるが、内容をみればそうではない。勝利にこだわり、しぶとく1点差で勝ち上がってきた結果が優勝に結びついた。他チームに比べ圧倒的に引き分け数が少なく、勝ちに結び付けている。

浦和はその逆で、下位チームとの取りこぼし、最後の最後で逆転されたり、引き分けたりで、勝ちへのこだわりが名古屋に比べ薄かった。名古屋の総得点と総失点の差が15、浦和は11だが、順位は浦和が9位となっている。総合力以上に順位に差が開いたのは勝負への執念の差であり、それはひいては監督の指導力の差に帰結する。

監督の力量の差を象徴するのが、フィンケに見切られたトゥーリオが名古屋に行って優勝に貢献したのをみてもわかるとおり監督の選手掌握力に違いがある。
フィンケは個性の強いスター選手を嫌う傾向がある。自分の思うままに選手を従わせるタイプの監督だ。若手育成の定評がある監督という前評判だったが、裏を返せば無垢の若手の扱いは得意だが、出来上がった選手、スター選手、自己主張の強い選手をコントロールするのが苦手なようだ。

ピクシーは選手としての実績はぴか一だし、名古屋のスター選手として大活躍していた。かつ、その足技は健在で、今でも名古屋の現役選手よりもうまいという。

選手時代の実績とカリスマ性を兼ね備えた監督ピクシー、我の強いトゥーリオも頭があがらない様子だ。
そしてもっとも重要な事は、フィンケの唱えるパスサッカーはパスのためのパスのドグマに陥り、勝つサッカーを忘れがちだ。細かいルールを選手に課しているようで、ルールにがんじがらめになったサッカーは面白みに欠け、すでにそれを通り越して滑稽なくらいだ。

その典型的な一例はキーパーから前線の選手にロングキックパスする場合は100%、エジミウソンにパスを出すように指示している。ところがエジミウソンはヘディングで競ろうとしないし、ボールは必ず相手に取られてしまう。
これは明らかにフィンケからエジムウソンにボールを競らせろとキーパーに厳命しているに違いない。この柔軟性のなさ、頭の硬さ、フィンケの性格は絶対に変わらない。

若手育成に定評のあるフィンケだが、肝心の若手代表の原口元気はちっとも伸びない。才能ある若手の能力が十分に引き出されているとは思えない。フィンケが監督を続ける限り来季も八方ふさがりである。よってフィンケの監督交代は理にかなっていると思われる。

浦和はドイツ人監督がここのところ続いている。しかし中心選手はポンテ、エジミウソン、かつてのワシントン、エメルソンと皆ブラジル人である。ブラジルサッカーとドイツサッカーの融合はあまりうまくいってない。来季はドイツ人監督にはお休み願い、より攻撃的な戦術を取るドイツ人以外の監督をのぞみたい。

実にくだらないけど、笑っちゃう話題 [サッカー]

高校時代の友人から、サッカー好きの私に送られてきた、Uチューブ動画。

バーレンのサッカー中継がほとんど日本語に聞こえるというもの。

タモリの「空耳アワー」の超拡大版で、めちゃくちゃな脈絡のようで、妙なところでつじつまが合ってしまっているのが面白い。

抱腹絶倒、何回見ても笑ってしまう。だまされたと思ってクリックすることをおすすめします。

http://www.youtube.com/watch?v=-0jCWkM15ag

ザッキジャパン、初戦観戦記 [サッカー]

WC南アフリカ大会ベスト16入りした日本代表人気はV字回復して、今夜の埼玉スタジアムは6万3千人越えの満員だった。
「浦和美園」駅はレッズ人気が沸騰していた頃のように改札口周辺は人また人の波であふれかえっていた。
メッシ人気も手伝い、本気モードのアルゼンチンを迎えた日本代表だが、初のイタリア人代表監督がどんな采配をするのか、興味が尽きない。

ザッキにとって初陣となるアルゼンチン戦を迎え、4日間という限られた短い代表合宿で簡潔な指示を出していたようだ。
カテナチオの経験を活かした事細かな守り方、縦パスによる攻撃のスピードアップ重視、そして攻めの意識づけの徹底。

世界的な潮流であるパスサッカーを徹底したオシム以来、私は日本のサッカーはある種のドグマに落ちいていると日頃から感じていた。浦和レッズのフィンケ監督もパスサッカーの信奉者だが、「パスによるパスのためのサッカー」になってしまい、時として無意味なパス回しに時間をかけた、退屈なサッカーを展開している。

Jリーグのゲームを短期間に精力的に見て回ったザッキ監督の目にも、無駄なパス回しが目に付いたようだ。そこでこの合宿で選手に指示した事は、縦パスの多用で攻撃はシンプルに、時間をかけずに攻めることを強調していた。
セリエAの監督の中では攻撃的な布陣を好んで用いた監督と知られるが、アルゼンチン戦先発メンバーからもその傾向がはっきり読み取れる。

センターバックの二人の要、中澤とツーリオが抜けた穴を、栗原と今野で穴埋めをした。
今野はセンターバックが本来のポジションではなく、攻撃参加が得意な選手だ。
さらに右サイドバックは守備に難がある内田が攻撃的センスを買われて起用された。
フォワード登録は森本、香川、岡崎、本田の4名だが、ピッチ上ではワントップ気味に森本を置き、その下に香川、岡崎、ダイヤモンド型の底辺に本田という形をとった。
中盤は守備の堅い長谷部、運動量豊富な遠藤、本田はダイヤモンド型のフォワードの底辺であり、三角形の中盤の頂点もかねたような布陣である。

どこからでも攻撃を組み立てられるような攻撃的な選手構成になっている。相手ゴール前にこぼれたボールを正面から長谷部が強烈なミドルを放ち、そのこぼれ玉を森本と岡崎がつめて、岡崎のゴールにつながった。
これまでの日本代表にはない分厚い攻めがここかしこで見られた。常にペナルティ内には3~4人がいるという状況を作り出していた。

そして攻撃を重視するザッキの采配は選手交代にもはっきりでていた。後半20分に一人目の交代で出てきたのは守備固めの選手ではなく、ワントップの森本に替えて前田遼一を投入し、その後岡崎、香川に代えたのは同じポジションで関口、中村だった。
虎の子の1点を守るのではなく、最後まで攻め続けるという監督の意思が明確に伝えられた。
ザッキの指示は原点回帰のようで、きわめて常識的なものである。しっかり守り、攻撃は早く、シンプルにという攻守のバランスを重視した常識的な戦略である。90分間、攻守がめまぐるしく入れ替わり、最近にないスリリングなゲームを堪能させてくれた。

12日のソウルでの韓国戦がますます興味深く、面白くなりそうだ。

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久方ぶりの「味の素スタジアム」観戦 [サッカー]

FC東京のホームスタジアム「味の素スタジアム」に随分久方ぶりに行ってきた。

京王線の「飛田給」駅から5分という近さは、「浦和美園」駅から徒歩で優に30分かかる「埼玉スタジアム」に行きなれていると、アクセスのよさは抜群でうらやましい。

何年か前に訪れた時は、レッズ人気がピークにあって「飛田給」駅の改札付近は待ち人の人々であふれてかえっていた。今シーズンここまでの両チームの成績は浦和が9勝9敗4分けの10位と低迷。FC東京は4勝9敗9分けで14位と、ともにふるわず下位を低迷している。そのせいだろう、改札付近は拍子抜けするほどガラガラだ。

FC東京にはイタリア・セリエAに移籍した長友、そして徳永、今野、梶山、石川、羽生、平山、大黒と現・元日本代表がゴロゴロいる。しかしいまだ4勝しかあげられず、有望選手がその実力を出し切っていない。
監督がやりたいサッカーが選手に浸透していないのだろうか。選手のよさを引き出す采配が監督にかけているのだろうか。
もともと浦和はFC東京には相性が良くて、なんとなく勝ってしまう。今日もPKの虎の子の1点を守りきって、負けなかった。
浦和のゲーム運びには相変わらず変化がない。プレーに創造性が見られず、一言で言えばつまらない試合を毎試合見せつけらている。
若手育成の定評がある、といわれてきたフィンケの元ではや1年半、有望な若手は育っていない。ゲーム戦術はあいも変わらず、教科書的なパスのためのパスが続く。

もうそろそろ、フィンケにはお引取り願いたいものだ。

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「オシムの目」より抜粋 ドイツ・スペイン戦を振り返る [サッカー]

7月8日の早朝、W杯準決勝、ドイツ対スペインの試合が終わり、その直後に当ブログに
「ドイツ、戦わずして敗れる」という感想を書いた。

すると7月9日付朝日新聞朝刊に「オシムの目」というインタビューコラムが「あの躍動どこにいった」のタイトルでドイツ対スペインの感想記事が掲載されていた。以下はそのコラム記事からの抜粋である。

「残念だったといわねばならないのが残念だ。2008年欧州選手権決勝と同じカード。欧州王者のスペインと、若返りに成功したドイツの対戦とあって期待したが、裏切られた。
スペインが勝ったのではなく、ドイツが負けた試合だ。
躍動していたドイツはどこにいったのか。大事な試合で立ち上がりは慎重に入るところまでは理解できる。スペインのパス回しに圧倒されても、いつかは反攻に出ると期待していたが、有効な手立てを打てずに終わってしまった。
-----中略--------
ドイツのレーウ監督は若いが知性的で、相手を良く研究するタイプだ。あまりにスペインを研究しすぎたために、長所を出すことを忘れてしまったのか。初めから延長とPK戦を狙っていたわけではないだろうが、もっとリスクを犯して攻撃すべきだった。
スペインにも素直におめでとうと言う気にはなれない。W杯直前までは高い技術と組織的な連動性でよいサッカーをみせていた。しかし、初戦で守備的なスイスに崩せずに敗れると、ひどい有様になった。よくここまで勝ち進んでこれれたものだ。
-------中略---------
スペインらしい崩す攻撃が見られたのは、後半の2,3度だけだ。プジョルのゴールは、背の高いドイツ相手では不利なはずのセットプレーからの空中戦という、本来スペインが得意としていない形なのは皮肉なことだった。
とはいえ、こんな試合からでも学ぼうと思えば何か学べる。両チームの技術の高さだ。まるで手で扱っているかのようにボールをコントロールし、正確にパスをつなぐ場面が見られた。ワンツーでパスを出し、スリーで相手に渡してしまうことの多い日本選手は、大いに参考にしてほしい。」と結んでいた。

オシムの目はいつも厳しくシニカルだが、ドイツが自らの長所を出さずじまいで敗退したという点でドイツ・スペイン戦の総評は私の「ドイツ、戦わずして敗れる」という見方と基本的に一致していた。
また日本とサッカー一流国との決定的な相違は守勢から攻撃に組み立てるとき、日本は苦し紛れに前線にただただボールを蹴り返すだけで、ボールをつなげようとする余裕がない。
スペインもドイツも、自陣ペナルティーエリア内で相手ボールを奪うと、そこでパスを丁寧につなぎ、攻撃に転じてしまう。

これが出来るのはボールコントロールに絶対の自信を持っているからだ。周りを良く見て落ちついてパスをつなげるのは高い技術の裏づけがあるからだ。日本が惨敗した4年前のドイツ大会前後、ジーコ、中田ヒデはじめ多くの人が日本選手のテクニックは世界的にも高い水準にあると公言してはばからなかったが、何をもって高いというのか私には皆目理解できなかった。
彼らの過信があの惨敗につながったとさえ私は今でも思っている。

日本と世界の差はまだまだ厳然としてある。4年後のブラジル大会こそ念願のベストフォー進出というのはまだまだ気が早い。


ドイツ、戦わずして敗れる [サッカー]

ドイツはここまで、堅守、速攻により13得点で勝ちあがってきた。

ドイツの破壊力のある得点の源は、中盤から積極的な守備をしかけ、相手ボールを奪いすばやくゴール前に殺到するスタイルにあった。

しかしドイツはスペイン相手にこれまでの戦い方を変えてきた。
スペインの巧みなボールコントロールを警戒して、中盤での勝負を避け、最終ラインで跳ね返す戦術を取った。高さでは有利なドイツは中央を固め、スペインをタッチラインに押し出すように守り、さらに両サイドをドリブル突破されないよう細心の守備に徹した。手詰まりのスペインがゴール前にクロスをあげても高さで跳ね返す。

後半の28分までのドイツはゴール前での決定的な形をスペインに作らせず、思惑通りに無失点に抑えた。
しかし、皮肉なことにドイツはコーナーキックからのヘディングにせり負け、ゴールを割られる。ドイツが絶対の自信を持っていたゴール前の高さ勝負でスペインに負けたのだ。

ドイツはスペインにボールを支配させ、攻めても攻めても得点につながらない展開に、焦りを誘い、一気に勝負をかけようとしたのだろうか。
しかし、攻撃的な守備を選択しなかった時点でドイツは敗れていた。相手の焦りを誘う最も有効な策はやはり先制点だ。

高い位置で人数をかけてスペインからボールを奪い、速攻で仕掛ける。この戦術を前半から取っていれば、イングランド、アルゼンチン戦と同じように大量得点に結びついていたかもしれない。ドイツは相手の良さを消したが、自分のよさも放棄してしまった。

ドイツはスペインのパスサッカーを警戒しすぎ、戦わずして破れた。


これだからサッカーは面白い! [サッカー]

スペイン・パラグワイ戦は今大会、ここまでのベストゲームだ。

パラグワイは日本の8強を阻んだあの国だ。日本戦では堅い守備のチームという印象が強かったが、今日のスペイン戦では持ち前の堅守に加え、積極的な守りを展開していた。スペインの圧倒的な攻撃力を封じるために、下がって守るのではなく、高い位置から積極的な守備をしていた。そのためスペインは本来のパスサッカーが出来ず、シュートも打てない。

パラグワイは前半から相当なハイペースで動き回り、後半までその運動量を保てるのか懸念するほどである。
試合が動いたのは後半13分、スペインのバックが不用意にペナルティ内でパラグアイ選手を手で引っ張り、倒してしまう。
ペナルティーキックを任されたのが、日本戦のPK戦で最後のキッカーだったカルドーソである。あの時は冷静沈着にキックを成功させたが、TV画面にアップされた今日の彼の顔は心なしか固かった。

ゆっくりスターを切ってキーパーの左に強いボールを蹴ったがキーパーの手にスッポリおさまり、まさかのPK失敗。その直後1分もしないうちに今度はパラグワイがぺナルティ内でエース、ビジャを倒しPKをとられる。スペインのキッカーはシャビ・アロンソ。
なんなくPKを決めてスペイン1点リード、と思った瞬間、ペナルティ内にスペインの複数の選手がキックの前にエリアに入り込んで、PKのやりなおしを命じられる。
ところがこの2度目のキックがキーパーにはじかれ、スペインも無得点という信じられないことが起きた。

奇跡が一度ならず、わずか2~3分の間に二度起きた。あまりのドラマにスタジアムは騒然とする。歓喜と失望の声がスタジアムを行きかい、こだまする。

このまま、延長戦突入の気配が漂ってきた後半38分、スペインのイニエスタが独特のステップを踏んでパラグワイ守備陣の中央を切り裂き、ゴールに突進すると見せかけ右に位置を取っていたペドロにパス。このボールを狙い済ましたように左隅に蹴りこむが、無常にもポストにはじかれた。しかし、そのこぼれたボールが左にまっていたエース、ビジャの足元に転がり、ビジャはゴール右隅にインサイドキックで放り込む。しかしこのシュートもポストにはじかれ、ゴールラインを横切るように反対の左ポストにあたり、ゴールに吸い込まれた。

このときの映像はスロー再生映像を見るように、ゆっくり見えたように感じた。
この一瞬を世界の何十億人が固唾を飲みこんで見ていたはずだ。なんと劇的なゴールシーンであろう。おそらく、このままスペインが優勝すれば、のちのちの語り草になるであろう、ドラマチックなワンシーンである。

90分の激闘を終えたピッチにはあのPKをはずしたパラグワイのカルドーソがユニフォームに顔をすっぽり覆い、泣いていた。駒野をいたわる日本選手のように、何人も仲間がカルドーソに近寄ったが、彼は頑なに顔を覆ったままだったのが印象的であり、悲劇の連鎖は運命のいたずらを感じる。

まさかとは思うが、帰国後バッシングされるカルドーソの姿だけは見たくない。かつて、ミスの敗因を問われて殺害された選手がいたくらい、南米のサッカーは熱くて重い。

ドイツ・アルゼンチン、ドイツ・イングランドの2試合は途中で相手の緊張感が途切れてドイツ圧勝の大味なゲームだったが、この試合は間違いなく今大会のベストゲームになるだろう。

これだから、サッカーは面白くてやめられない。

大健闘、日本代表<2> [サッカー]

この大会、日本は4試合を戦い失点2で終えた。パスを細かくつなぐ、ポゼションサッカーは世界の主流を占めるサッカースタイルだが、岡田監督は日本がこのスタイルをなぞるように目指しても、世界には全く通用しないことを大会直前に遅まきながら悟った。

そこでまず守備を固めることを主眼において、守備力は劣るが攻撃的センスに優れている選手を急遽先発からはずした。中村俊輔、内田篤人、中村憲剛の3人は怪我もあってコンディションが十分でなかったが、守備に難点がある3人を思い切ってはずし、守備力を買って阿部、駒野を起用した。

守備の重視への転換は二人のセンターバック、中澤、田中マルクスの集中力を高め、安定的な守備力を発揮することが出来た。二人のセンターバックだけではなく全員が高い守備意識を保った結果が最少失点で切り抜けた要因である。

さて今後の日本サッカーの進むべき方向であるが、「守備力」は結果がでたので、あとは攻撃力をどう高めるかという話になりがちだ。しかし、この考え方は野球に慣れ親しんだ日本人がサッカーにも野球的発想を当てはめてしまう、誤った考え方であることをまず指摘したい。

攻守が明確に切り離された野球と違い、サッカーは瞬時に攻撃と守備が入れ替わるスポーツである。パラグァイ戦にその好例が頻繁にみられた。日本が相手ボールを奪い攻撃に移り、中盤でボールをまわそうとすると、カットされてしまうケースが多々あった。つまり攻撃の組み立て中に相手の守備につぶされ、速攻で逆襲されてしまう。

日本の最終ラインは実に粘り強く健闘したが、最後尾からのビルドアップ、ならびに中盤の攻撃の組み立てがよりスムーズになっていれば、日本のピンチは随分減っていたはずだ。ポゼションサッカーの本質はボールを支配していれば相手からの攻撃は受けなくてすむ。つまりボールを支配している限り守備はしなくてすむという考え方だ。
古い言葉で言えばポゼションサッカーとは「攻撃は最大の防御」に通じるものがある。

パラグワイ戦は延長時間を入れて120分間無失点だったのは見事だが、その内容においては残念ながら日本は世界レベルには達していない。正確なボール回しとトラップやパスといった基本技術においてパラグワイをはじめとする世界とはまだまだ差がある。
日本の守備陣がボールを跳ね返しても、前線に残った味方選手はセカンドボールをキープできない。だから守勢一方の時間帯が増える。
守備から攻撃、攻撃から守備へのスムーズでスピーディーな切り替え、これがうまく出来たとき、日本は世界へ一歩近づく。

今大会の特色はヨーロッパ勢とアフリカ勢の勢いのなさが目立った大会だ。デンマークとカメルーン、日本の予選2試合の勝利はまさに今大会を象徴したものである。
いささか相手に恵まれた感も無きにしも非ずだが、チームとしてのまとまり、一体感がほかのチームより勝っていたこと、これも勝因の大きな一つである。
その意味で今回の日本の躍進には控え組み、スタッフ全員の組織的総合力の成果だった。

大健闘、日本代表<1> [サッカー]

日本は初のベスト8進出を逃した。
PKでの決着がついたのが午前2時近く。多くの人がTVに釘付けになって日本代表を応援していたのだろう。私の母は御年齢93歳、最後のPK戦まで見てから寝たというから驚きだ。

4年前のドイツ大会の惨敗で日本代表の人気は急落した。もし今大会で同じように無様な負け方をしていたら、日本のサッカー人気はなお一層急落して、日本サッカーの火が消えていたかもしれない。

ジーコの後を受けたオシムはサッカーの世界に「日本人論」を持ち込み、日本的サッカーの追及を宣言した。「日本人論」が大好きな日本人はこぞってオシムの言動に飛びついた。
オシムを日本の救世主のごとく敬う人も多く、任期半ばでオシム路線を引き継ぐことになった岡田監督は随分、オシムの残像に足かせをはめられ、やりにくかっただろう。
日本ほど「日本人論」を好む国民はいない。ある社会学者は「日本人」の定義を「日本人論を好む人」としたぐらいである。

自国名を被せてサッカーを論じるのは面白いが所詮、血液型で性格判断することに似て、科学的根拠は薄い。
サッカーはチーム単位で争う勝負事である。勝負事である限り最後は勝利を求められる。
WCで常に良い成績を収められるサッカーがその国にあったサッカーになる。
それをドイツサッカーとかオランダサッカーとか冠せられるのであり、日本が4年後のブラジル大会で今回のような戦い方を貫き、また予選を突破できればそれが日本的サッカーなのだ。
まず形ありきではない。フォーメーションありきではない。攻撃的サッカーか守備的サッカーという問題の捉え方でもない。
ようはWCのような国際大会で確実に勝てるサッカーを模索し、結果がでれば、それが日本的サッカーなのである。

やりましたね、ニッポン! [サッカー]

昨夜は夕飯にビールを飲み、その勢いで午前3時に目覚ましをセットして、8時に就寝。
しかし午前2時すぎには目が覚め、そのままTVの前に陣取る。

試合開始15分間はデンマークのパス回しに翻弄され、ピンチの連続。なんとか耐え忍び、すくなくとも前半は失点ゼロに押さえるのが第一目標と思っていた矢先の17分、本田のフリーキックが相手右ゴールを突き刺す。さらに遠藤がフリーキックを今度は左隅に叩き込んでまさかの2:0で前半を終える。

今大会、高地とボールの性質でこれまで事実上、フリーキックによる点が入っていない。ボールが伸びすぎてあのC・ロナウドですらフリーキックを成功させていない。
本田、遠藤に代表される日本人選手のフリーキック技術の高さがあらためて証明されたことになる。

後半は勝負を焦ったデンマークは前半の華麗なパス回しを捨てて、前線にハイボールを放り込み、高さ勝負に出てきた。
これまでの日本の守備陣は、このパワープレーをもっとも苦手にしてきた。1対1に負け失点するシーンを過去何度も見せられてきた。しかしこの大会では、しっかり相手に体を寄せて自由なヘディングをさせなかったこと、こぼれたセカンドボールを拾ってクリアーしたこと、この2点がしっかり出来ているのが守備の安定感を引き出してきた。
それと中盤で相手にパスカットされ、速攻に守備を崩されたこともなかったのも大きい。
それだけ全員が集中力を切らさなかったのがよかった。

日本の勝因は個では劣るが、組織で個の弱さをカバーできたこと、チームが組織としてしっかり機能していたこと、そして選手間のコミュニケーションが取れていたこと、選手のコンディション調整がうまくいったこと、つまりスタッフを含めた総合力の勝利だった。

前回のドイツ大会における失敗の教訓が活かされたのだろう。
ドイツ大会の日本チームはコミュニケーションのないバラバラなチームだったが、その遠因は先発メンバーを海外組みに固定したジーコの采配にあった。
控え組みとの意識の差が最後まで埋められず、何も出来ないまま敗れ去った。

大会直前に「名前」ではなく、コンディションのいい選手を優先した岡田監督の決断が好結果をもたらした。
怪我で本来の調子を出せなかった、中村俊、中村憲の二人、そしてサイドの内田を思い切ってはずしたのは英断だった。阿部を守備の要に使う采配もズバリ決まった。キーパーを楢崎から川島に代えた事も特筆される。
中澤が安定し、トゥーリオの軽率なプレーもでず、守備が決定的に崩されていないのは次のパラグァイ戦につながる。

ゴールには結びついていないが決定的な得点チャンスを演出できていることも、好材料だ。
世界から失笑された「ベストフォー」発言もひょっとするかもと、思わせたデンマーク戦だった。


どうしたヨーロッパ勢? [サッカー]


今回のワールドカップはあまり記憶に無いような現象が目立つ。

まず32カ国の出場国でサウジアラビヤに代表される中東勢が1カ国も出場できなかった。日本、韓国、北朝鮮の東アジア勢とオーストラリアがアジア代表となり、アジアの勢力図から中東諸国がはじき出された格好である。
オイルマネーで強引に選手強化を図ってきたが、成果が伴わなかった。

そして開幕から今日までヨーロッパと南米の強豪国が好対照な結果になっている。
アルゼンチン、ブラジル、ウルグァイ、パラグアイそしてチリの南米勢は順当に勝ち星を重ねてきている。一方のヨーロッパ勢といえば、早々に予選敗退になりそうなフランスはアネルカが監督批判を理由に強制帰国を命じられ、チームは完全に崩壊状態にある。

ドイツは初戦、オーストラリアを大差で粉砕したが、2戦目のセルビアに敗北を喫した。あのイタリアも2戦2引き分けでもたもたしている。イングランドも同様にまだ2戦して勝ち星がない。優勝の最有力候補のスペインはスイス相手にまさかの初戦敗北。
C・ロナウド率いるポルトガルもスコアレスドローと全く精彩がない。
唯一気を吐いているのが日本と同じEグループのオランダぐらいである。

開催国南アフリカは開催国でありながら予選を突破できず、日本に敗れたカメルーンも2戦2敗で早々に予選敗退が決まった。前評判の高かったコートジュボアールもドログバが怪我の影響か、今ひとつぱっとしない。アフリカ勢ではガーナが唯一予選突破の可能性を残しているというさびしい状況だ。

敗戦だけは避けたい第1戦目は各国とも消極的な戦い方をして、ワールドカップの醍醐味を味わうまでに至っていない。予選は最終戦の3試合目にして、予選突破当落線上の国々が互いに目の色を変えて戦うので、間違いなく面白い試合の連続になるだろう。

日本対デンマークはまさに予選突破をかけた重要な試合になる。金曜の午前3時ゲームが始まるが、どれだけの日本人が起きてTVの前に釘付けになっているのだろうか。
もちろん私は前日の夜9時前には酒の勢いを借りて熟睡し、午前3時に目覚ましによる起床予定だ。

強豪各国がバタバタと敗れ去った日韓大会を思い出す。
日本はあの時、開催国の有利さを活かした予選突破だったが、今回はアウエーでの決勝トーナメント進出がかかっている。
デンマークに引き分け以上で夢は叶う。オランダ戦では高めからの積極的な守備がうまく機能して、最少失点で切り抜けた。
チームコンディションは上々のようなので、オランダ戦の時の戦いをすれば、十分に勝機はある。

がんばれニッポン!勝って代表サッカーの火を消さないようがんばってほしい。






ブレまくる岡ちゃん [サッカー]

明後日開幕するWC南アフリカ大会、日本代表サポーターの弾丸応援ツアー予約は3割程度の人気薄だという。

そうなんです、なぜか盛り上がりません。いろいろ理由は考えられますが最大のそれは、日本代表が弱すぎるからです。次につながる光明が見えない敗戦が続くからです。マスコミ報道を読む限り岡ちゃんの敗戦の弁に一貫性が無く、ぶれまくっています。

戦う形が今もってはっきりしません。それは選手起用にもよく現れています。
シンボリックなのはサイドバックの起用です。守備力に難点はあるが、攻撃的センスのある内田(鹿島)を直前にはずし、今野(FC東京)の守備力を買って起用しているのは、明らかに守備的サッカーに照準を定めた結果です。阿部(浦和)をバックの上に一人据えて、より守備を安定させるのも同様です。

今朝の朝日新聞には「推進力」のある選手を起用するとかかれていました。「推進力」って何? どうやらマイボールを如何に早く運ぶために、ボールを受ける選手が前の空きスペースに走り込むことを期待した発言だったらしい。
点が取れないことへの焦りでしょうか、攻撃にスピードのある選手を起用したいらしい。

サッカーというゲームは攻守が常に切り替わる複雑なゲームです。サッカーは攻守がきっちり決められた野球とは決定的に異なるスポーツです。だから守備も大事だが、攻撃も大切だ、というのは当たり前。問題はチームとしての戦い方の基本が揺れ動くことです。

岡チャンをプラス評価する言葉に「現実的」という言葉が被せられます。よく言えば臨機応変に相手に合わせた戦い方を変えていくのですが、すべての国の代表が日本より格上なのは百も承知のはず。であれば守備を安定させるのが最も常識的な対処法です。
まず点を取られない、しかも早い時間帯に取られない、少なくとも前半は絶対にとられない。そのためにはなにをどうするか、それを慌ててテストしたのがテストマッチの韓国戦でした。結果はご承知のとおり。開始早々に韓国の速攻に日本の守備が振り切られ、後半ロスタイムに、はやり守備が韓国のスピードについていけず失点、という無残な結果になりました。付け焼刃では通用しません。

イングランド戦も相手の早い攻撃、早いクロスに日本の守備は対応できず、2連続オーンゴールであえなく敗退でした。
WC直前に基本方針がぶれるようでは、監督としての岡ちゃんの資質を疑わざるを得ません。尻に火がついて言うことやることがぶれまくった鳩ちゃんそっくりではありませんか。もっているかのように見せかけ続けた腹案(副案?)はあけてみたら空っぽ、岡ちゃんの腹案は「ベストフォー」でしたが、やっぱり中身は空っぽだった。そんな気がします。

カメルーン戦は5日後、誰を起用するのかもいまだ不透明、岡ちゃんの揺れる心がサポーターにまで伝わってきます。ドイツ大会以上に日本代表への失望感が広がることだけは避けたいと願うばかりです。残されたのは神風が吹くか、天照大神に奇跡を呼び起こしてもらうか、それに賭けるしかありません。

南ア戦線異常あり! [サッカー]

ワールドカップ南アフリカ大会への日本代表選手23名が選ばれ、先日発表された。

今回は予選を通じて多くの選手が代表に召集されたが、最終的に23人の枠に残ったのはほぼ予想された範囲内での顔ぶれだった。
今回のサプライズといえば、キーパーの川口、フォワードの矢野の二人だ。
川口は岡田監督が明言している通り、フィールドプレーヤーとしてではなく、チームのまとめ役、縁の下の支え役として選んだ。
この背景にはドイツ大会でのチーム崩壊の教訓をいかしたものであろう。チームがバラバラになった原因は複数あるだろうが、そのひとつはやはり中田ヒデの強烈すぎる個性にあったと、私は見ている。
アトランタオリンピックでの西野監督(現ガンバ大阪監督)と中田ヒデはゲーム戦術をめぐり意見が食い違い、中田は先発からはずされた経緯がある。
ドイツ大会では予選の段階から良くも悪くも浮いた存在だった中田。
中田は実力、人気の点で傑出しており、本来は強烈なリーダーシップを発揮して、「中田ジャパン」のワンマンチームとしてチームを引っ張ることが出来たはずだが、中田には真の意味でリーダーとしての資質に欠けていた。プロ野球で言えば江川卓に良く似ている。つまり人が思わずついていきたくなるような器を持たないのが中田の個性である。
孤独な一匹狼的な性格がリーダーとしての欠格事由であろう。

不幸にも中田という存在そのものが本人にもチームにもプラスに作用しなかったのが、ドイツ大会だったように思う。

一方、今回の日本代表は本田、トゥーリオを除いてはみな大人しい選手ばかりで、やはりリーダー不在のチームである。そこで岡田監督は川口を年長者でかつワールドカップの経験者として、精神的なリーダーとしての役割を求めたのである。

一方フォワードで選出された矢野の場合だが、岡田監督は彼になにを求めたのだろうか?
公での発言は彼の高さ、スピード、守備的能力を高く評価した結果の選出だった。しかしフォワードの役割である得点能力に関しては何も触れられていない。それはそうだろう、今シーズン矢野は1点も得点を決めていない。昨シーズンまでの通算成績は182試合の出場で得点はわずか31点でしかない。
一般的にはリーグの得点王でワールドカップイヤーの直近のシーズンでもある程度結果を残している選手を選ぶのが通例である。

高さ、スピード、運動量、守備意識の高さ、そしてフォワードの最大の役割である得点能力で矢野をはるかにしのいでいるのは磐田の前田である。前田はユーティリティプレーヤーでポストプレイもできるし、テクニックも備えている。身長も矢野の185センチに対して前田は183センチ、ヘディングも得意である。これまで209試合に出場して90得点をあげており、昨シーズンは久々の日本人得点王になっている。今シーズンは10試合で6得点と、満足のいく成績を残している。

矢野と前田の単純比較においても矢野を選んだ理由がよく解からない。
岡田監督は前線、つまりフォワードから徹底した守りを想定して、守りに献身的な矢野を選んだというわけだ。矢野に期待するものは攻撃ではなくもっぱら守備要員としての役割だ。

「世界の4強」を目指した岡田監督だったはずなのに、ここへきて随分、志が後退してしまったものだ。
「ハエのようなしつこさ」が日本のよさと岡田監督は表現する。
しかし、昨晩のACLにおける鹿島と韓国の試合を見る限り、ハエのようにすばやく、しつこくボールに集まってきたのは韓国だった。

今回のワールドカップにおいて日本代表に期待するものは、かなり少ないといわざるを得ない。もしドイツ大会の二の舞の3戦全敗となれば、代表人気はさらに落ち、サッカーそのものの人気にかげりが出るのが予想される。

連休最後の日はサッカー観戦 [サッカー]

連休の最終日、埼玉スタジアムは5万5千人を越える観客の中で浦和が名古屋に久々に快勝した。

来月は南アフリカで4年に一度の世界最大のスポーツイベント、ワールドカップが始まる。
しかし今回のワールドカップに関して言えば日本国内ではイマイチ盛り上がりに欠ける。
岡田監督が就任当初に掲げた世界の4強を目指すという大風呂敷と日本代表の実力とのギャップにファンがしらけてしまったのかもしれない。

せめて予選突破をなんとしても成し遂げるぐらいにとどめておくべきだった。
サッカーファンの間でいまの日本代表が世界のベストフォーに食い込むと信じている人は誰一人としていない。
過去3回のワールドカップを見てきたファンの目は確実に肥えてきた。
日本代表のテストマッチのチケットが無条件で売れ切れた時代は終わった。カリスマ性の乏しい岡田監督には、トルシエ、ジーコ、オシムのスター監督のような監督個人の魅力で客を呼ぶことは出来ない。
監督でも選手でもファンの注目を集められない、それがワールドカップへの期待と盛り上がらない大きな原因だ。

岡田監督のベストフォー発言は沖縄の普天間基地問題に対する鳩山首相の甘い認識と根元のところでよく似ている。
ヨーロッパ各国リーグ戦の質的高さを日常的に見ているファンが多数存在し、Jリーグの地域密着度も確実に上がってきて、埼玉スタジアムは5万超のファンを集めている。
代表よりもわがチームの応援に熱中するファンが増えてきた。代表よりもクラブへの関心が高いのはサッカー先進国であるヨーロッパの特徴である。

日本のサッカーファンの意識も欧州並みになったとすれば、日本サッカー協会の幹部や代表監督のほうが置いてきぼりを食っているのだろう。

浦和レッズ・ホーム開幕戦 [サッカー]

2010年Jリーグが開幕した。
先週土曜、昨年同様浦和レッズは鹿島アントラーズと開幕戦を鹿島スタジアムで戦った。
低い気温、冷たい雨と風のなか、ゲームは開始早々と終了間際にレッズが失点して2:0で敗れた。畑の作業を1時間早めに終えさせてもらい、高速バスで応援に駆けつけたが、結果はでなかった。

一昨日の日曜はホーム開幕戦でFC東京を対戦相手に迎えた。
観衆は5万人をやっと超えたが、レッズ人気にかげりが見えてきた感がする。それは昨年後半の失速から、基本的に何も変わっていないという印象が強い。
広島から柏木、ジュニア出身で流通経済大出の宇賀神、この二人がレッズのカンフル剤として機能していたのが唯一の救いだ。

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フィンケが掲げる「パスサッカー」はいまの日本の主流を占めるサッカースタイルを言い表しているのだが、これが私にはどうにも引っかかる。
サッカーはそもそも自陣からパスをつないで相手陣内に入り込み、ゴールにパスを流し込むゲームである。シュートはパスの延長線上に過ぎない。
つまり「パスサッカー」はつなぐサッカーであり、ことさら「パス」を頭につける必要が少ないのだ。
「パス」をつけることで選手も見る側も時に勘違いを起こす。「パス」のためのサッカーになってしまうことだ。相手がしっかり守っているその外側で、「パス」を何本もつなげてもそれはサッカーではなく「パスゲーム」である。

「ボールポゼション」という概念がサッカーというゲームにある。ボール支配率という考え方だが、一般的にはこれが高いほうがゲームを有利に支配していると考えられる。
しかし、実際のゲームをスタジアムで見ていると、数字と目の前のプレーが一致しないことが多い。

そう、ただ漫然と、あるいは消極的なバックパスの繰り返しでポゼション率がアップすることがしばしばある。ゲームが単調になり、意外性に乏しい。得点の臭いが全くしない、平坦なゲームになると見ている側はフラストレーションがたまる。
たいして意味のない「パス」交換を見に来たわけではない。ゴールにパスを通すのが見たいのだ。

日本代表が国内組中心で戦った最近の試合は「パスサッカー」の弊害が出たようなゲームが続き、観客からそっぽを向かれた。海外組みの中村、本田、長谷部、松井、森本が参戦した試合は彼らの1対1での突破とアイデアの利いたプレーがしばしば平坦になりがちなゲームに強烈なアクセントをもたらした。

「パス」を前へ前へと展開するためには、しばしば個人が強引にリスクを犯しながら冒険しなければならない。海外組みと国内組みの決定的なギャップはボールコントロールに自信があるかどうか、ボールを簡単に取られないプレーを身につけてきたかどうかにあるように思う。海外組みの入った試合は動きにアクセントがあって面白い。

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レッズは1点をとった後、相手選手の退場で数的有利になったが、後半のボールポゼションは圧倒的にFC東京が高かった。相手が点を取るために果敢に攻めに転じたから、その勢いに押されてジリジリ下がったことが原因だ。
攻めるときは人数をかけて攻めあがる、「攻撃は最大の防御」のセオリーを忘れると、えてしてこういうゲームになる。安全に後ろで「パス」回しをすることになる。サッカーにおける「パス」の本質を忘れると途端につまらないサッカーになる。

FCサポーターは何故自分たちが負けたのか、首をかしげたに違いない。レッズとの相性の悪さを嘆いたに違いない。(レッズにとってFC東京は目下16連勝の相性のいい相手)
ゲーム終了後、サッカー仲間の家に直行し、目黒駅前の高層・高級マンションで、奥さんの手料理を肴に久々の勝利の美酒を味わった。

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マンションの目の下には、目黒雅叙園が見える。

紅葉とサッカーツアー<1> [サッカー]

各地の紅葉情報が多くのブログで掲載されているが、おおむね今年の紅葉はイマイチ、というものが多かったように思う。

私自身も箱根に紅葉を見に出かけたが、色の濃さ、鮮やかさにおいて物足りなさを感じていた一人だ。
そこで、というわけでもなく、前々からの予定に組み込んでいのだが、浦和対京都のゲーム観戦のため西京極に1泊で行ってきた。<そのためブログを休むことになりました>

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私は自称「サッカークレイジー」で、浦和の試合は全試合観戦するようにしている。
9月13日の山形に勝って以降、7試合あったが、うち5試合は仕事のイベントやはずせない会合などでスタジアム観戦できなかったが、5試合とも浦和は勝った。しかし私がスタジアム観戦に行った試合は2試合とも負けている。

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私がスタジアムに足を運んだときは必ず負ける、というジンクスが出来上がってしまった。
そして8試合目の相手が京都である。
ジンクス通りになると、京都にも負けることになる。まさか過去7年間、京都には負けていないので、ジンクスも今日で終わりと、私自身を含めサッカー仲間のだれもがそう思っていたに違いない。

しかし、どっこいジンクスはしぶとく続いて、まさかの敗戦である。
最終戦の鹿島にも敗れることにでもなれば、ジンクスは延々、来シーズンに持ち越されそうではなはだ気分が悪い。

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気分を変えようと試合後、嵐山が近いので紅葉見物に行ってみた。きれいに紅葉していて、さすが京都は違うと、一人しきり感心していた。

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