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農園開設準備 ブログトップ

体験農園開設の道のり<8> [農園開設準備]

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国道16号線を簡易トイレを乗せた小型トラックが走る。端から見れば奇異な光景だろう。

休日とあって道路はそれほどこんではいない。走り始めは、荷崩れして道路にトイレを落としたら、TVニュースの格好の話題として取り上げられるだろう。どっこいロープのしめかたが完璧で荷台のトイレは微動だにしない。

所沢に着くとTさんの友人のNさんが応援で待機してくれていた。
「イヤー、ほんと助かります」
Nさんはあとで知ったが、フルマラソンを何回か経験したこともある、抜群の体力の持ち主だ。
3人で、トイレと物置用部材の丸太20本くらいの積み下ろしをしたが、Nさんは1回に3本の丸太を軽々担いで運んでいた。積み下ろし作業はあっという間に終わった。

翌日、下山さんから借りた小型トラックを再び運転して、横浜まで返しに行った。荷台は空でアクセルを踏み込むと、昨日とは大違いのスピードが出る。しかし、横浜までの所要時間はやはり2時間半だった。

今回、つくづく感じたのは、持つべきものは友人と知人である。
やはり一人では何もできない。多くの協力者がいてこそ、何かを成し遂げることができる。しみじみ、そう思う。

「トコトコ農園」は多くの参加者が力をあわせ、コツコツと作り上げていく農園にしていきたい。

体験農園開設の道のり<7> [農園開設準備]

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インターネットによる告知は「米作り体験」のような月1回程度のイベントならば、遠くからも参加者が見込める。

しかし、最低でも週1回は畑に来てもらわなければならない、「トコトコ農園」の参加者は所沢市内、ならびに周辺の市町村に住む人たちが主になるはずだ。

となると「トコトコ農園」の参加者募集の告知は従来のインターネットだけでは不十分である。そこで地元の新聞、3紙に記事として取り上げてもらうように働きかけた。
幸い「市民新聞」、「家庭新聞」、「新民報」の3誌すべてが取材に応じてくれた。

畑に来ていただき、インタビューと写真撮影をしてもらい、「市民新聞」は3月20日発売の紙面に写真入で大きく取り上げていただいた。心から感謝している。

いま、農業は一転してクローズアップされはじめ、TVはじめ多くのメディアで農業を好意的に扱ってくれている。渋谷のギャルやサッカーの中田秀までもが農業を話題にするくらい、ポピュラーになっている。少々、面映く軽薄感さえ感じるが、まあこの際よしとしよう。

記者の方々にアピールしたことは「トコトコ農園」の設立目的は安全でおいしい野菜を作り食べることと、野菜つくりを通して地域の人たちとの交流の場にしたい、ということである。

うまく伝わったかどうか解からないが、志を同じくする人たちが、この記事を読んで集まっていただけることを切に望んでいます。


体験農園開設の道のり<6> [農園開設準備]

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今日は横浜の青葉台まで、トイレと物置小屋の部材を引き取りに行く。

私一人では到底、積み込み、積み下ろしは無理なので、知り合いのTさんに同行してもらい、手伝っていただいた。
Tさんはご近所で、ひょんな縁から知り合うことができたが、農園開設にはTさんなくしてありえなかった。それほど大きな存在である。Tさんのご紹介は稿を別にして詳しく紹介させていただく予定だ。

田園都市線と東急東横線を乗り間違えて、約束の時間をオーバーしたものの、無事田園都市線「青葉台」駅に到着する。下山さんの小型トラックに乗ってトイレと丸太、それに必要な工具類を取りに行く。
トイレはFRP製なので意外に重くはない。3人で荷台に乗せることができたが、ロープでしっかり固定する作業がある。この作業は「ドミタス農園」の会員で建設関係の仕事をしている方が、実に手際よく、がっちり縛り上げてくれた。400名近くの会員の中にはいろいろな職歴、経歴の方がいるものだと感心しきりである。

おかげで国道16号線を2時間半かけて所沢に到着したが、その間荷台のトイレは微動だにしない。周囲の車から奇異な視線が飛んでくるが、「でもそんなの関係ねえ」と無視して運転してきた。

部材の丸太は2~3箇所に分散していたものを集め、下山さん手作りの設計図どおりの長さに、その場で丸太をカットしてくれた。電動のこぎりの操作も教わったが、はたして帰ってから、その通りに操作できるかどうか正直自信はない。

体験農園開設の道のり<5> [農園開設準備]

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山積する難問は一つ一つ確実に解決したいところだが、時間は限られている。
ゆえに同時並行的に問題解決に取り組んでいかねばならない。

もっとも厄介なのはトイレと物置小屋である。
大学のゼミの後輩に横浜で私営の市民農園を経営している下山さんがいる。「ドミタス農園」といって緑区青葉台を中心に13箇所、500区画を所有・管理して、会員が400名近くいる。全国的にもよく知られた市民農園のさきがけ的存在である。

下山さんには、以前から何かと相談に乗ってもらっていたので、トイレと物置についてもずうずうしいのは承知のうえで協力をお願いした。中古の簡易トイレの在庫があるので、安く譲ってもらうことになった。物置小屋の部材は建設用足場で使われていた丸太が残っていたので、これは無償で譲り受けることで話がまとまった。

さて、ここからが問題なのが、これらを誰がどのようにして、横浜から所沢まで運ぶか、ということ。まさか宅急便では送れないだろう。
「家のトラックを貸し出しますから、そこに積み込んで持っていったら・・・、ところで先輩、物置を作ったことありますか」

もちろんありません。電動のこぎりも使ったことがありません。柱を埋める深い穴も掘ったことがありません。柱と柱を縛る方法もわかりません。
ないないづくしの返答に電話の向こうで下山さんのため息が聞こえてきそうだった。

「解かりました。小屋の作り方、設計図、必要な道具類をすべて揃えて貸しますから、トラックでトイレと一緒に持っていってください」

なんと無謀な先輩と思ったはずだ。でもここまできたら前に進むしかない、そう腹をくくって横浜へとむかった。

体験農園開設の道のり<4> [農園開設準備]

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とんとん拍子に農園開設の話が現実化していく。

しかし、準備期間は1ヶ月足らず。あれもやらなきゃ、これもやらなきゃだらけで、単細胞が寄り集まった私の脳味噌はすぐに容量オーバーになりそうだ。

畑は幸いに、直前まで使われていたようで、荒れてはいない。しかし、有機農法で野菜を作ろうとすれば、それなりの肥料を使わなければならない。肥料の種類と量、ならびに入手のルートは?

農園の設備として最低限のものはそろえておかなければならない。まず思い浮かぶのがトイレ、農具を洗う水や日照りのときの潅水用水、飲料水は直接水道水を飲む人は少なくなったので、これは勘弁してもらおう。水道を引く資金もないし。

農具や肥料、農業資材は先行して買いそろえるにしても、それを置いておく物置小屋が必要になる。
かなり大きな小屋だと軽く10万円を超える。貧乏NPOとしては1万円だって大金だ。
夏の厳しい日差しから一時避難できる、日陰用の棚も必要だ。

それと肝心の農園開園の告知方法を至急、練らなければならない。
これまでの「米作り体験」や「蕎麦作り体験」はNPOのホームページで告知すれば、全国、いや世界中に告知できる。ホームページを見た人が遠く、神奈川や千葉から参加してくれる。それは月1回参加すればよいイベントだから、遠くからでも足を運んでくれる。

しかし、今度の野菜作りは基本的に最低で週1回、夏にはキュウリやトマト、オクラなど成長の早い作物を収穫するには週2回、畑に来てもらうことになる。そうなると、千葉や神奈川に在住する人は事実上参加は無理だ。

対象は所沢ならびにその周辺の市町村に住む人たちが対象となる。ならばホームページ以外の告知法を考えなければならない。

まず肥料やその手当てはK子さんから情報を得て、時に代わりに頼んでしまおう。しかしトイレと物置はどうしよう。宣伝・告知の方法も早急に考え、そして動かねば・・・。

ヤレヤレ、難問山積だ。

体験農園開設の道のり<3> [農園開設準備]

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このあたりの家は同一姓が多いことは前回、紹介しました。

大地主の奥さんの名前はK子さんといい、周りはみな同じ姓だから、私もついつい奥さんをK子さんと呼ぶようになってしまった。知り合った直後から名前で呼ぶのはいかにもなれなれしくて、失礼かとも思ったが、ご本人が居心地悪そうな様子も見せないので、そう呼ばさせていただいている。

そのK子さんの強い薦めもあって、有機で野菜作りをすることにした。ならば、ぜひK子さんに有機農法での野菜作りアドバイザーになっていただきたいと、指導を頼んだ。
しかしご本人は人を指導するのはおこがましいとばかり、固辞をする。
横からHさんが私に加勢してくれたので、なんとなくK子さんのアドバイザー就任が決まったような感じだった。このあたりの曖昧さ加減は極めて日本的である。

ところが翌日、私の携帯にK子さんから連絡が入った。

「神山さん、堆肥の手配はどうするおつもり?」
「・・・・・・」
「早目に手配しないと、すぐに無くなるわよ」
「・・・・・・」
「家の親戚で堆肥を製造販売しているところがあるから、ついでにトラック1台分注文しておくわよ」
「よろしくお願いします」

といって携帯を切ってから10分後にまたK子さんから連絡があった。

「考えたんだけど、最初だからトラック2台分、畑に堆肥を入れたほうがいいと思うの、どう?」
「・・・・・・」
「1台分で8千円、お金は立て替えておくから、お支払いはいつでもいいわよ」
「よろしくお願いします」

これ以後、K子さんのアドバイスは速射砲のように私の携帯に入り、そのたびごとに「・・・・」と最後の「お願いします」が私の常套句になってしまうのである。

体験農園開設の道のり<2> [農園開設準備]

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まとまった畑はなかなか見つからない、という話をしましたが、長期戦を覚悟したその矢先、拍子抜けするほど簡単に畑が見つかった。

地元の名士のHさんを通して話をしていた農家はタイミング悪く、近隣の農家に貸してしまった直後だった。
がっかりしていたら、二日後にその農家の親類で農地があいているという話をHさんから聞かされた。
早速、Hさんの案内でその親類の農家を紹介していただいた。大方の話は農家同士で話を進めてくれていたので、その場で挨拶と正式な申し入れをお願いし、即決で話がまとまってしまった。
簡単に話が決まった理由はHさんが話を持ちかけてくれた農家は、実はHさんとは親戚関係にあった。畑を貸してくれる農家はHさんの親戚である農家の分家であるため、分家もまたHさんとは遠い親戚関係だった。

このあたりは「十四軒」と呼ばれる地域で、古くから十四軒の農家が集まってできたのが地名の由来だそうだ。本家から分かれた分家、その分家からさらに分かれた分家が固まっているから、同じ姓の家々が並んでいる。だからこのあたりでは、姓では呼び合わず、名前で互いを呼びあっている。

このあたり一帯の農家は地所も広いし、押しなべて屋敷も立派である。
Hさんの親戚の本家はこのあたりの大地主の家柄で、敷地は板塀に囲まれ、屋敷も飛びぬけて立派である。
この本家の奥さんは川越女子高を卒業して都内の女子大を出たインテリである。もともと大地主の家柄だから、純粋な農家ではない。しかし、このインテリ奥さん、何年か前から独学で有機農法を習得して、現在一人で5反の畑を耕している。


体験農園開設の道のり<1> [農園開設準備]

「米作り」はもっとも機械化、省力化が進んでいて、田植えから稲刈り、脱穀までほとんどの作業が機械を使って行われている。一軒の農家が保有している機械の種類、その購入費用はどれほどになるのか、見当が付かないくらい機械に頼っている。

「米作り体験」は機械による作業を、以前のように人の手で行うイベントである。機械を使えば一人であっという間に終わってしまう作業を、機械抜きで大勢の人でやってみようという意図がある。
逆に言えば「米作り」の基本を多くの人が追体験できるイベントである。

「野菜作り」も「米作り」同様、機械化が進んでいる。大型トラクターで畑を耕し、ビニールマルチも専用機械で敷いている。種を播いたり、土寄せをしたり、作業にあわせた専用アタッチメントの種類も豊富だ。それらは特殊な機械だから見た目以上に機械のお値段は高い。

しかし、野菜作りと米作りの違いは多品種生産と単一品種生産の違いもあるが、機械化の度合いに大きな差がある。単一野菜の専業は別にして、年間何十種類も作る農家の仕事の多くは機械任せにはできない。

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今年のNPOの活動目標は「野菜作り体験」である。
「野菜作り」は「米作り体験」の時のように農家に管理を委託することはできない。種まきから収穫まで人任せはできない。こまめな生育管理が求められるため、畑のある場所は近隣に限定される。

所沢市内にも明らかに耕作してない畑が目に付くが、いざまとまった広さの畑を借りようとすると、これが意外に難しい。個人的に30平米くらいの畑を借りるケースとは少し事情が違い、人を介して何軒かの農家に当たってもらったが、話はなかなか進展しない。

近くのJAに相談してみたら、まとまった畑と理解ある農家があれば、JA主導で「体験農園」を開きたいくらいだ、という期待はずれの答えが返ってきた。

JAとNPOが「体験農園」開設の競合相手になってしまった。話がややこしくなりそうなので、「競合相手として、今日は仁義をきりに来ました」と言い残して帰ってきてしまった。

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